ふるさと納税って税金なの？どんな仕組みで行われているの？何がお得なの？
今さら聞けないふるさと納税の仕組みとメリットについて分かりやすく一からご説明していきましょう。またこれからふるさと納税をしたい！と考えているあなたに知っておいてほしい豆知識についてもお届けします。
ふるさと納税の仕組みと流れを知ろう
まずはふるさと納税の仕組みから見ていくことにしましょう。納税という呼び方をすることから、あまり良いイメージがない方もおられるかもしれませんが、厳密には納税ではなく寄付をする制度です。
通常、寄付というのは見返りなく行うものであるため、寄付をしたら終わりですが、ふるさと納税の場合はそこが違います。
寄付をすると、寄付をした自治体から地域の特産品など返礼品がもらえるという制度です。またそれだけでなく所得税や住民税の控除が受けられるという利点もあります。
また通常、納税はご自身が住んでいる地域に行うものですが、ふるだと納税はその点も異なります。自分の意思で納税、つまり寄付をすることができ、どこの自治体に寄付をするのかということも自分で決めることができるのです。さらには、寄付金をどういった用途に使って欲しいという選択もできるという意味から画期的な制度だといえます。
ふるさと納税のメリット
ではふるさと納税をすることで得られるあなたのメリットをご紹介していきましょう。
ふるさと納税のメリット
・寄付金額は自由に選ぶことができる
・寄付をした使途を限定できる自治体もある
・自分の好きな自治体を選べる
・好きなタイミングで行える
・確定申告をしなくても利用できる
・特産品をはじめとした返礼品をもらえる
・ポイントサイトを利用して寄付するとポイントが貯まる
・クレジットカードで寄付を行うと簡単にすぐ寄付が出来る
・復興支援にもなる
これに加えて注目されているのが、所得税・住民税の控除を受けることができる点です。これらの税金控除について少し掘り下げて見ていきましょう。
所得税・住民税の控除の概要
まず所得税の控除に関してお話していきます。
あなたが寄付をした金額から2千円を差し引いた額が所得控除です。ただし寄付額は、総所得額の40％が限度という制約があります。具体的な計算方法を以下にご紹介しますね。
（寄付金 - 2000円 ）× 所得税率
ちなみに所得税率というのは所得税がかかる所得金額や家族構成に応じて変わってきます。
続いては住民税の控除について見ていきましょう。
住民税に関しては、寄付をした額からこちらも2千円を差し引いた額の10％が控除となります。寄付額の限度は総所得額の30％です。つまり以下の式で求めていくようになります。
（寄付金 - 2000円 ）× 10％
ふるさと納税の控除額シュミレーションで簡単計算をするにはこちら
ふるさと納税のデメリット
今度はふるさと納税をすることのデメリットを以下にご紹介します。
ふるさと納税のデメリット
・税額控除を受ける為には自分で手続きを行わなくてはいけない
・減税を受けるよりも前に寄付を行う必要がある
・減税は翌年なので今年の所得予想で寄付金を決める必要がある
・よりお得な減税額を考えるには計算方法が煩雑である
・あなたがしたいと思っている自治体がふるさと納税をしていないこともある
ふるさと納税で税制上のメリットを享受するためには、寄附するだけでは得られません。行った後に、その証明となる受領書などの資料を基に申請を行うことではじめて翌年の住民税や所得税が控除されるのです。
知っておきたいふるさと納税の豆知識
では最後にふるさと納税をこれからしようと検討している方に知っておいていただきたい豆知識をいくつかご紹介していきましょう。
寄付額は最低2000円〜
寄付というと多くの金額をしなくてはいけないのかという気持ちが働いたり、一口いくらからだろうと敷居が高く感じるものです。
しかしふるさと納税は2000円から行うことができるという手軽さがウリです。所得税控除を受ける場合は総所得の4割、住民税控除を受ける場合は総所得の3割と決まっていますが、かなり幅があるので自分のしたい額で行うことができます。
さらに1か所だけでなく複数に寄付をすることも可能です。
控除額には限度がある
控除が受けられるのであれば、どんどん寄附をしようと考える方もおられるかもしれません。実際、寄付自体はいくらしても構いません。しかし、控除を受けることが出来る額には制限があることも知っておきましょう。つまり寄付すればするほど控除額が増えるわけではないのです。
控除の限度額や計算方法は、年収や家族構成によって変わってきますので、控除シュミレート機能などを利用して、寄付前に必ず調べておくことをお勧めします。
ふるさと納税の仕組みは非常にシンプルです。そして誰でも手軽に始めることができますので、返礼品を楽しむだけでなく、翌年の控除というご褒美を目指して今年はあなたもチャレンジしてみませんか？
