ふるさと納税のデメリットとは

ふるさと納税はするべき!節税になるし返礼品を選べるなど、メリットばかりがクローズアップされていますが、果たしてデメリットは存在しないのでしょうか?

ふるさと納税をどうせするならメリットもデメリットも分かった上でするべきです。今回はあまり語られないふるさと納税をすることのデメリットに焦点をあててお話していきましょう。

ふるさと納税はメリットだけ?

まずはふるさと納税を行うことはメリットだけなのか?ということについてですが、結論から言うとデメリットも確かに存在します。

ただし、メリットとされることとデメリットとされることを天秤にかけて、お得かどうかを判断するのは本人以外に他なりません。

ふるさと納税をお得と考えるか、もしくはそこまででもないと考えるのかを知るためにまずはメリットとデメリットを知っておきましょう。

ふるさと納税でメリットとされること

ふるさと納税をすることのメリットをまずは整理しておきましょう。

1.お得な返礼品をもらえる

ふるさと納税をした自治体が提供するお得な返礼品、お肉やお魚、お米、フルーツ、電化製品などさまざまな商品を選ぶことができます。自治体が選んで自信を持って提供しているものなので商品自体もお墨付きです。そのため、基本的に返礼品にハズレはありません。

2.税金の優遇措置が受けられる

ふるさと納税をすると、所定の手続きを踏むことで所得税の還付と住民税の控除を受けることができます。所得税は、ふるさと納税をした年に還付が行われます。また住民税に関してはふるさと納税をした翌年に支払う額が安くなるのが通例です。

この他にもポイントサイトを利用してふるさと納税をすることで、ポイントがたまるというメリットもあります。

ふるさと納税のデメリットとは?

ではここからはふるさと納税を行うことのデメリットを3つご紹介していきましょう。

1.控除を受けられる額に上限が存在する

まず1つ目は控除を受けられるとされる額には上限が存在するという事実です。メリットを紹介した情報サイトなどを見ていると、実質2000円で特産品などを返礼品としてもらえるということばかりがクローズアップされています。

しかし、実際に控除を受けられる額の目安は住民税の1割程度とされています。つまりそこまで大きな額の控除は望めないのです。またこの控除額がいくらになるのかというのは、家族構成や年収よって変わってくるため、一概には言えません。

さらにいくら寄付をすればもっともお得に控除を受けられるのかというのを計算するのは非常に難しいという現実もあります。もちろん概算を計算できるシュミレートサイトなどはありますが、あくまでも概算であるため、正確とは言えないのです。

2.確定申告が必要である

2つ目はメリットの1つである税金の優遇措置を受けるためには、確定申告などの後処理が必要であることです。

もちろん会社員などそもそも確定申告を行う必要がない方は、ワンストップ特例制度を利用することも可能です。ただし、ふるさと納税をした自治体が5カ所までなどといった条件が規定されている上、自治体ごとに期限内に申請を行う必要があるといった意味では面倒です。つまり5か所にふるさと納税をした場合は、5回ワンストップ特例の申請を行う必要があるわけです。

ワンストップ特例制度も確定申告も自ら行わないと、当然ですが税金の優遇措置などを受けることはできません。

3.先に出費が必要である

3つ目は、税金の優遇措置などを受ける前に出費、つまり先に寄付をしてしまう必要があることです。

寄付と同時に還付や控除がなされるわけでないという点もデメリットの1つだと言えます。

ただし、忘れずに申請を行えば間違いなく控除は受けることはできます。

このほかにも、自治体に直接ふるさと納税を行う場合は、申込から支払など手続きが面倒になるという声もあります。このデメリットはふるさと納税ポータルサイトを利用してクレジット決済を行えば解消可能です。

さらに、人気の特産品は売り切れが多かったり、手元に届くのに時間がかかるということをデメリットとしている人も少なくありません。

ふるさと納税をする際に決めるべきこと

ご紹介してきたふるさと納税のメリットとデメリットを踏まえた上で、ふるさと納税をしようと決めた方が、決めるべきことを以下にご紹介しますので参考にしてください。

・どこの自治体に寄付をするのか
・どういった方法で寄付をするのか(自治体に直接、ふるさと納税ポータルサイトを利用)
・いくら寄付をするのか
・どのタイミングで寄付をするのか
・支払方法をどうするのか
・複数の自治体に寄付をするのか、1つの自治体に複数回寄付をするのか

これらを決めた上で、自分のやりやすい方法でかつお得に利用できる方法を選択することが大切です。デメリットも踏まえた上で、それを回避する方法を駆使するのもお得にふるさと納税をする秘訣ですので覚えておきましょう。